永泰公主墓

永泰公主墓は乾陵の近くにある。乾陵は唐の3代皇帝高宗とその皇后(則天武后)が埋葬されている墓所である。17の陪塚のうち、永泰公主など5つの墓は発掘され、その出土品が乾陵博物館に展示されている。永泰公主の墓で見つかった壁畫には華やかな唐代の宮廷化活をしのばせるものがあり、奈良の高松塚古墳壁畫のモデルともいわれている。墓は全部土を盛り上げて造られ、墓道はスロープ狀で、高さ2m、幅3.9m、玄室までの長さが87,5mである。入口に入って、両側の壁に、東側は青龍、西側に白虎の壁畫が描かれている。また、唐三彩の家屋、井戸、燭臺、壷などのほかに婦人俑、騎馬俑や石、馬、豚、羊などの陶俑が置かれている。永泰公主の墓の前には乾陵博物館がある。ここにはいくつかの陪塚から発掘された出土品が展示されている。